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赤ちゃんの頃の孫たち

結ちゃんが面白い!と感じて笑い声をあげた時に出会った。産まれて六ヶ月の時、新潟の私の実家へ娘と結ちゃんを連れて帰った時だった。結ちゃんはようやくお坐りが出来るという頃で、支えていないと横にコロリと倒れるような時だった。

高速に乗り途中休みながら四月の末の晴れた良い日だった。実家には母が一人首を長くして待っていた。車が家に着くと母が窓から顔を出した。車から降りたら
「ワーッ良かった!結ちゃんが笑った!」
その母の安心した言葉から私達も「ホッ」と同じように安堵したものでした。

翌日、私は結ちゃんをおんぶして二階の部屋を掃除しクィックルワイパーをかけた。長い柄がおんぶの結ちゃんの顔先をチョコチョコ出たり入ったりと動いていた。結ちゃんの笑い声が突然してきた。
「アハハハハーアハハハハ」
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下の部屋に降りて行くと、娘が
「エーッお母さんイイネー!結ちゃんの笑い声聞いて!」
おんぶしたまま外に出て
「ホラ、バラの花!」
「アハハハハー」
「ホラ、チョウチョがとんでるよ!」
「アハハハハ」
花の葉を何枚かとって上に投げて
「ホラーッ」
「アハハハハ」
人生初めての笑い声。そう思うと倖せがいっぱいでした。
帰りは夕方でした。清水トンネルの暗い中、反響する騒音が車の中いっぱい。そして結ちゃんの泣き声もいっぱい。
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運転している娘が
「結ちゃんの顔の横に息を吹きかけて!」と言った。
「フーッ」と吹きかけると“黙る”でもすぐ又泣く。ゆすっても歌を唄っても泣き声は続く。疲れて眠る事もなくみんなみんなご苦労様でした。
直くんは赤ちゃんの時はオサムちゃんが大好きで、だっこするのはオサムちゃんだけ。私が「おいで」と手を出してもすぐ後ろを向いて抱かれている人の肩につかまってしまった。
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「ばぁば」と言えるようになる頃からようやく私の方にも来る様になった。結ちゃんのやっていた事をよく見ていて
「お手伝いする!」
まな板、小さい包丁などを危なっかしい。ところがすぐあきるのでホッとする。
「味見する!」
「はいよ!」
・・・「おいしい!」
やれやれ。
いつも走っている子だ。外に出る時は手を繋がないと危なくって心配な子だ。
三才十ヶ月の頃、突然リュックを背負って
「おとまりする」と一人乗り込んできた。顔つきがいつもと違っていた。
「二階はイヤ。下に寝る!」
「アーそうですか」
ふとんの中で私に身体をくっつけて寝た。直くんは相当の覚悟だったのだ。男らしいところだと思った。次の日の朝は直くんが明るく軽くなった様に思えた。
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結ちゃんと三年半以上の差がある。その差がだんだん縮まる様に思う。今は二人でおとまりが多くなった。

(イラスト : 菊池裕子)