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結ちゃんと映画

結ちゃんは小学二年生。朝7時30分に近くのJA倉庫前に集合して登校する。雨の日は傘をさして行く。耐久力がつき丈夫にもなる。それでも時には熱を出す。

5月15日(金)の朝、娘から電話があり、「結ちゃんが38.2℃の熱が出て遠足は休ませたけど、今36.7℃に下がってきてるから心配ないみたい。」と言っていた。

5月なのに陽射しは強く、夏の様な暑さが続いていた。その日の午後3時前に娘が二人の孫と一緒にやって来た。下の直也は結ちゃんが休むのに便乗して休んでいた。「遠足の場所が近くだったので昼のお弁当だけ皆と食べるように連れて行って、終った頃迎えに行って来たとこ!」と三人とも嬉しそうだった。

すると結ちゃんが「お泊りしたい!」「熱が出なかったらね!」と娘。そこで夫が「日曜日はシンデレラの映画を見に行くぞ!」と話したから「結も行きたい。アナ雪の映画の短いのがシンデレラの前にあるんだよ!」

翌日の午後3時頃リュックを背負った結ちゃんとくっついて直也がママと来た。しばらくしてママが直也を上手に誘い出し車に乗せて帰った。

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結ちゃんは夜8時半に寝ると言っていたのに、風呂に入って寝たのは10時過ぎだった。暑いのでお腹のところにタオルをかける位で十分という夜だった。

夜中に結ちゃんは熱くなっていた。起こすのはかわいそうだし、熱も計れない。3時半に「オシッコ!」の声。そわそわと水分をとらせ、風邪シロップを飲ませ、オデコを冷やした。チョコチョコお茶を飲んでいた。そして「オシッコ」。4時頃には「トトロの絵本を読んで!」スタンドの電気をつけ読む。途中で「オシッコ」。そのうち外が明るくなって来ていた。「オシッコ5回目!」元気がいい。5時半「もう起きちゃおう!」結ちゃんが「遠足とか、ばぁばのとこに泊まるとかっていうと興奮して熱が出るんだよ!」って言った。『そうか、これは知恵熱だ!』と思った。「ママには内緒にして映画に行こうね」

映画中でも2度「オシッコ」。真中の列の真中に坐っていたので「すみません、すみません」と低姿勢で出入りし、暗い中で階段を下りるのも危なくって少々年齢を感じた。

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客席は一番混んでる中央にいたのだった。他はガラガラだった。そしてシンデレラが魔法にかけられるところは見られなかった。

「結ちゃん、どうだった?」
「言葉がわからなくって面白くなかった!」
大人のシンデレラ映画だったのだ。

(イラスト:菊池裕子)

※知恵熱
乳児に見られる発熱で他に、はっきりした症状がなく、数時間から一日くらいで下がるものをいう。
※心因性発熱
疲れた時やストレスがたまった時に出る熱をいう。三七℃以上の高体温になることがあり、市販の解熱剤では効かない。