修先生のよもやま噺

誕生日おめでとう

私ももう67才になりました。3月6日、家族から孫からもいろいろの人達から“お誕生日おめでとう”と言われました。皆様どうですか。いまさら誕生日をなんで“えーまたひとつ年をとっただけで楽しくもなんともないョ”と思ったり言ったりしている人は大変多いのではないでしょうか!

「それでは本当の誕生祝いの意味を知っていますか?」と質問をしてみますと、ほとんどの人が「誕生祝いに意味なんかあるのですか?」と答えられます。

私もそれを知る前には“嬉しくない”“意味なんかなーい”と言い続けてきました。でも本当の誕生祝いの意味は「あなたがこの世に生まれてくれてありがとう」という意味。

「あなたがこの世に存在してくれたおかげでどれほど幸せを感じ、楽しく嬉しい時間が過ごせたか分からない。同じ時代近いところにあなたが生まれていてくれてありがとう。」ということなのです。その根底にはあなたに対する「感謝」(存在に対する感謝)があるのです。そうとわかれば「そんなことを言われたくない、楽しくない」とは言わなくなるでしょうし、何よりも嬉しくなるはずです。「あなたが生まれてくれてありがとう」と言われて嬉しくない人はいないのではないでしょうか。そして誕生祝いにはもう一つの側面があって、それは母親が命をかけて自分を生んでくれたこと。「母親」に対する“感謝の日”でもあると思います。

誕生祝いが“感謝祭”である事に気が付くともう一つの事にも思いが至ります。

一年に一度誕生日に「誕生祝い」を言われるだけでなく、一年中ずっと「誕生祝い」を言われるというのはいかがでしょうか?「生まれてくれてありがとう」と365日いつも思われている幸せ。何気ない誕生祝いのひとことが実は人生をどう生きるかということも深くかかわっているのです。

斉藤里恵さんのこんな筆談が思いうかびます。

「小さきは小さく咲かん」

大きい花、背の高い花、いっぱい花をつける花、いろいろあるけれど自分らしく咲くのが一番いい。自分らしく生きればいいのですョ。SMAPさんの「世界に一つだけの花」ですネ。

「隣に誰かがいるだけで“憂い”は“優しさ”に変わります」

憂を持っている人にはそばにいてあげることが何よりも優しさだと思います。

あなただけの誕生日、お楽しみください。