秀行先生の為になるお話

腸のお話

さて、近年、腸については脳との関係、免疫との関係など色々とわかってきています。腸は単なる消化吸収器官ではなく、腸内フローラを形成し健康を維持する様々な物質を作り出しています。
 日本では江戸時代の漢方医の吉益東洞が「万病は腹に根ざす。これをもって病を診るには必ず腹をうかがえ」といっていました。
人の腸内には百種以上、百兆個の腸内細菌があり、腸内細菌のバランスが良いと腸管免疫力が向上することが研究結果として発表されています。
 腸内の環境は善玉菌を増やすことで良くなります。善玉菌が優勢なときは腸内でビタミンを産生する働きも良くなります。
 適度な運動をすることで、血流を促し、酸素が全身にめぐり、自律神経にも良い影響を与え、腸の活性化にもつながります。
 30分程度の散歩やラジオ体操、ストレッチなどの軽めの運動から取り組んでみてはいかがでしょう?
悪玉菌が優位になると、腸の動きが阻害され、栄養の消化吸収がされにくくなります。腸内に老廃物がたまり、様々な不調が起きやすくなります。
 また、腸内で腐敗した老廃物からは細菌や毒素、発がん性物質などの有害物質が発生し、腸管だけにとどまらずに、他の臓器にダメージを与える原因となることがわかっています。
 また、ストレスでも町の働きに影響があることが知られています。ストレスの多いときの糞便を調べたところ、善玉菌が減少していて、悪玉菌のひとつであるウェルシュ菌が増加していたことが研究でわかりました。
 正しい食生活や運動を心掛けて、腸内環境を良くしましょう。
 代謝も促進されてきますし、腸内の老廃物が排出されやすくなります。そうすることで、肌をきれいに保つことが期待できますし、免疫力も向上します。
 今年も腸から元気に良い一年になることと思います。