お姉ちゃんのゆうちゃんは幼い頃は自分のことを「ゆうちゃん、ゆうちゃん!」と話していました。小学校に入る頃には、「ゆう」と言う様になっていました。
弟の直ちゃんは、「ナオヤクン」と自分のことを言い始めました。保育園の先生にいつもそう呼んでもらっているからでしょう。それが3才半頃に急に「ボク」と言い始めました。結構かわいいもので嬉しく思っていました。
一週間後に「オレ」「オレ」に変わり、偉そうな態度に変わっていました。そして、保育園の大好きな先生に「ナオヤくん!オレじゃなくてボクって言って欲しいんだけど!」と、言われて、また「ナオヤくん、ボク」と言う様になりました。「よかったね」と娘と話しました。
その数日後に直ちゃんをまた預かった時の夕食を久し振りにハヤシライスにしました。鍋のふたを開けたら、即「オレはトマトは嫌いだ!」と宣言しました。3才の子供ではなく、大人の横柄な態度そっくりです。今からその素質が育っているように思いました。
大きな声でワンワン泣いて、「ママー、ママー」と呼んでばかりいて、鬼が怖いなんて言っているけど、男の子の3才児は、お化けですか?
(イラスト : 菊池裕子)