裕子先生の家族日記

縄跳び作戦

春の陽が明るく、暖かく、ゆったりと広がっています。

直也はピカピカの一年生です。入学式には桜の花が空に広がり、親子があちこちで記念写真を撮っているという光景が目に浮かびます。が、今年は違ってきています。

直也には仲良しで大好きなお姉ちゃんの結ちゃんがいます。結ちゃんは習字を習っていて、上手な字をしっかりと、ゆっくりと書きます。直也もその様にしっかりと上手に書いています。頭の中はきれいで、どんどん吸収できていくようです。育っていく姿はとても素晴らしいです。

最近二人は相談しあい、ある作戦を企てた様です。
母親が夕食を食べようとした時、
「ママ!待って!ごはんを食べないで!食べるんだったら縄跳びを100回やってから食べてね!」
二人共目をランランと輝かせている様子が伺える。
「そんなに太っているのがイヤだったのかな~」と娘は言う。
「ふつう・・・と思うけどね~」と私も言う。
「それで、100回縄跳びした訳?!」
「ウン。」
結ちゃんは真面目な顔で見つめ、直也はきっとニヤニヤ嬉しそうに見つめていたんだろう。と私は思った。
二人の子供は、いつまで頑張れるか。それによってママのスタイルは決まる事となる。
結ちゃんが作戦の発案者で、それに直也が身体を乗り出して、目をランランと輝かせて
「ウン、ウン、そうだね!」と嬉しそうに応じたと思う。
仲良しのかわいい孫達で嬉しく思うばぁばです。

(イラスト : 菊池裕子)