裕子先生の家族日記

ダンス

直ちゃん、もうすぐ六才の誕生日になります。先日ママがランドセルを予約したそうです。来年一月頃に手元に届くそうです。
色々な親心があるものです。店、デパートなどで目の前のランドセルを子供に背負わせ、子供が納得した色で結構!
ランドセルは六年間の保証付きだろうし…という位の気持ちで育ててきたのに、若い親の考えは立派です。運動、勉強、色々手をかけて行くんだろうと思います。
でも、現実は面白い!スポーツは何でも出来そうな直ちゃん。走るのも早い。サッカーを近々するのだろうと思っていた。ところが、
「直也はダンスをするんだって!」
「エーッ!」
まさか?の展開です。お姉ちゃんの結ちゃんを今風のキッズダンスの練習にママと一緒に送って行った時、やはり送って来ていた保育園の友達が、お姉ちゃんのダンス教室に入ったという話を聞いて
「オレもやりたい!」といい出したそうです。隣りにいたお姉ちゃんの結ちゃんが喜んで「直もやる!」・・・どこで方向転換があるかわかりません。
そして、七月二四日に発表会があるそうです。行って見れるものなのか?見ていられない様なのか。聞いた時に「エッ?すごい。」
ダンスもリズムも早い。めまぐるしい様なものなのに、そこに直ちゃんが入ってピョンピョン、サッサッと足を挙げ、手を広げたり、伸ばしたり、縮めたり。

どうしたものだろう?自由な子供の世界がある。男の子がダンス!?
私も老母心を持つようになっていた。面白そう。見てられない様な心身体が弱いからダンスをやらせた。という人もいます。直ちゃんもどこかが弱いところがある。
春遊んでいて頭を打った。脳外科の先生に「こういう時はすぐ救急車です。」と言われたそうです。
それから二週間後、娘から
「直也が保育園でもどしたって!朝食べた野菜などが消化せずにそのままの形で吐いたって!すぐ迎えに行く!」と言いながら、深い不安・おびえが電話から伝わってくる。
「私もすぐ医院の方へ行くよ!」
二週間前に鉄棒から落ちて頭を打っている…という恐怖がある。医院に着いてすぐに娘から電話で
「すぐ見てもらえて、もう家にいる」という。
家の方へ行った。直ちゃんはソファーの上でゴロゴロしながら、目をつむっていた。
「頭を打って二週間も経っていたら、そのせいじゃないね。まだ胃腸炎があるのかなー?」とお医者さんのお話しだったそうです。
ゴロゴロしていた直ちゃんがぐっすりと寝ていったので私も一安心・・・という事で帰宅しました。
後日「ばぁばはオレが寝たら帰っちゃったん?」などと聞いて来た御本人。男の子は弱い!手がかかると世間ではいってますね。そう思いますネ。
(イラスト : 菊池裕子)