裕子先生の家族日記

落ち着きのない五才児

直ちゃんは目が離せない!・・・といわれる子の部類に入ると思われます。チョロチョロしてて、足も手も目も早い。

先日我が家の台所に入って娘が「アーッ、これこれ!この間入ったお店にこれがあって、直也がすぐそれを持って、しかも開けちゃったから大変だった!いっぱい入っていたんだもん!!」

“ゴキブリホイホイ”です。赤くて何かさわって見てみたいと思うのもよくわかります。直ちゃんは、それが一瞬の動きでふたを開けたと想像できます。

まだ五才です。自分の事にひた走りです。「アピタ、アピタ、行こう!行こう!」と行くまで言っています。一筋に。

自分のゲームの事ばかりです。根負けしてしまいます。行けばまっすぐ進みたい気持ちだけですが、それでも大人の動きについていましたが、一階に下りたら、パーッとゲームの所に走って行ってしまう。手に持つ袋の中に、自分のカードや付属品を持って、前の人の終わるのを辛抱強く待って、自分の番になるとゲームに没頭してやっています。

母親は結ちゃん(小三のお姉ちゃん)に頼んで、見守っててもらいます。その結ちゃんがこれまた感心な程にずっと直ちゃんの横に立って見守り続けていました。

その日の夜、ねる時に
「昨日も今日も楽しかった!」と
直ちゃんがママに言ったそうです。

又、その後日、
「直也は誰が好き?」って聞いたら
「結ちゃん」という答えに結ちゃんがニコッて顔をくずして笑って喜んでいたそうです。

娘と孫二人が我が家に泊まった。お風呂に一緒に入るのも少々気が引ける・・・が「ばぁば、ばぁば」と叫ばれると「仕方ないなー」という風になってしまった。直ちゃんを自分の力では制御できない。自信がないのだ。仕方なく一緒にお風呂に入った。

直ちゃんは風呂の中に足から飛び込む。
「ダメ!風呂の底が抜けるでしょ!」
『ん?風呂の底は・・・抜けないものなのかな?』
『そうだ昔は風呂桶だったのだ!』なんて考えてしまう。

「アーダメ!その中にシャンプー入れないで!」
「ブラシでお風呂を洗わなくていいから!!」
「こらっ!」
「アーッ」
結ちゃんの身体を洗い、シャンプーをして・・・・・・まるで落ち着かない私。ヒヤヒヤしながら
「結ちゃん!あったまったらあがっていいよ!」
「いち、にい、さん・・・・・・」
直ちゃんが声をあげて数えていた。
「イイヨ、あがって・・・」?
「直也は何も洗っていないのに頭は濡れていたし?」
お風呂から出て居間にいる直ちゃんを見て、
「あれ?直ちゃんは何も洗ってないよ。髪の毛も?」
「・・・疲れちゃったよ!目が回る!」と私!

こんな直ちゃんに一緒にねてて、
「オシッコ!大丈夫?」なんて二回位声をかけて、聞いたけど熟睡していたね。やれやれまだ五才なんだ。そして結ちゃんはもう九才なんだ。そんな感覚も面白いね。

(イラスト : 菊池裕子)