裕子先生の家族日記

結ちゃんの誕生日と直ちゃんの運動会

結ちゃんが10才になった。
10才ということは4年生だ。上級生の仲間入りをしてから、もう半年になる。
友達と遊ぶことが多くなり、私達の元へ、遊びに来てくれることも少なくなってきている。
娘に電話をかけた時に
「もしもし、今ママに代わるね。」
と言う声が、結ちゃんなのか、直ちゃんなのか、わからないくらい似ている。
「ママー―!」
と呼ぶ声で
「アッ、結ちゃんだった!」
とあせることが多い。
 結ちゃんが10才になるのか・・・
『10年前は・・・あー私も若かったのになぁー』と考えてしまい、懐かしい思いがするが、同時に少し悲しい気持ちにもなる。
結ちゃんの誕生会をやるからと言われて、夕方千代田の家に行った。
誕生日プレゼントは娘が来て、電気屋さんに一緒に連れて行かされて、ケースに陳列されている中の、小さい物と手帳くらいの薄い品物が細いコードで繋がった物を娘が選んで、私が支払った。
(結局何を買ってあげたのかわからなかった)
そして、プレゼント用に包んでもらい、娘が持って帰った。
 直ちゃんの誕生日の時、プレゼントを忘れたから用心しているのだとわかった。ママはしっかりしているんだ・・・感心した。
私も自覚して、しっかりしなきゃいけない!年のせいばかりしていちゃいけない!・・・と思っていても、娘の運転する車に乗って楽チンそうに安心して落ち着いている。
 娘のことを心配しても、娘に心配してもらうなんて事は考えられなかったのに、自然に心配されることに慣れつつあった。
・・が、それでも
「お母さん、直也が足痛いって言ってる!」
と頼られることもあるから、まだまだ大丈夫。
足が痛いと連絡してきたのは、直ちゃんの運動会の前日。日曜日の夕方だった。
いいお天気につられて、私たち夫婦はめずらしく板倉東洋大の近くを散歩していた。その時に携帯が鳴り、直ちゃんの足が痛いことを知らされた。千代田町から遠い所にいた。
「エッ!さっきそっちの近くに言ったのに!今、遠い板倉の駅の方だもん!日曜だし・・・どうしよう・・・」
夫も目の色が変わる程心配して
「スマホで日曜に営業している接骨医を探せるから」
と娘に助言していた。
「直也は『明日はダメだな!』なんて言ってる。リレーのアンカーなのに・・・」
と娘が電話で話している。明日の心配をしているので大丈夫みたいだ。
運良く夕方六時に接骨医の先生に診てもらえた結果
「大丈夫だった。腫れてないし、そんなに痛いところもないから」
・・・だって・・・直ちゃんは相変わらず人騒がせ!
翌日の体育の日は直ちゃんにとって、保育園六年間の最後の運動会だった。その日は快晴で、直ちゃんは運動会にニコニコの満面の笑顔で参加していた。
 最後のリレーはクラス単位で一人ずつ全員が走る。直ちゃんのクラスは他のクラスにどんどん離されていき、アンカーの直ちゃんが頑張っても、前の走者との差は目に見えるようには縮まることはない。それでも直ちゃんは懸命に走っている。
あれ?昨日の足の痛みは・・・・?本人もすっかり忘れているみたいだった。
 みんなで踊るソーラン音頭もハッピを着て、大きな動作で上手に踊っていた。指導されている先生方の熱意や努力はすごいです。
 二人の孫は仲良く大きく育っている。ありがとうです。