春が訪れ始めた頃、夜中の11時20分に電話が鳴った。千代田町の孫【直也】のパパからだった。「直也が白目をむいていて意識がないんです!救急車を呼びました!」声の様子から異常事態であることがわかった。
すぐに夫と二人で千代田町へと車を走らせた。館林を過ぎる頃「太田病院へ行きます!」と電話が入った。暗い中に黒く大きく建つ太田病院に人影は見当たらなかった。携帯電話で入口に誘導してもらい病院内へ。
入口入ってすぐの所に小さい控室があり、明るい光の中に疲れくたびれた娘がしっかり直也を抱いていて、少しほっとした顔を見せていた。直ちゃんは赤いホッペで少しむくんだ顔で寝ていた。「帰っていいの?」と私が聞くと、「インフルエンザB型だった。熱性痙攣で40℃だった。」と娘は答えた。先生は「痙攣は1~2分で収まる事も多いから落ち着いて。5分程で収まらなかったら救急車を呼んでください。痙攣用の薬を出しますから。」と言われたそうです。
千代田町へと送り、家には深夜の3時30分に帰り着きました。